シチュエーション
■今回から献立作成にまつわる帳票作成事務を自動化して効率化する処理について考えてみます。
献立を作成するのに先立って必要なのは料理レシピです。例えば週間献立を立てるには主菜1品、汁物、副菜小鉢類、漬物類 × 3食 × 7日 = 最低でも主菜類21品、副菜類63品が必要になりますから献立作成前にこれらのレシピをそろえておく必要があります。
そして、献立表にレシピの料理名を記入し施設利用者向けの掲示用の週間献立表を作成します。
場合によってはこの段階で日ごとのコスト計算をしておくのと平均栄養価計算も必要があるかもしれませんね。
次に、使用するレシピの食材を発注しますから、日ごとの業者別の食材の把握をします、在庫食材との照らし合わせも必要です。レシピがデータ化されていればこの辺の発注量の計算は自動化できそうです。
それから更にレシピにまつわる帳票では厨房内で使用する作業指示書や給食日誌、検食簿も必要です。これらにはレシピの食材情報が必要なので、これもレシピがデータ化されていれば自動転記できそうです。
■そんな訳で、献立作成の業務は多岐にわたり事務作業は結構ボリュームあります。
る程度大きな事業所で予算も潤沢なところでは、すべてシステム化した高額なソフトウエアが導入できるでしょうが、小規模の事業所ではそんなにお金はかけられないでしょうが、今どき手書きで帳票作成はないでしょう。(とは言っても、筆者がまだ現役の時はまだコンピュータの導入もなく、すべて鉛筆かじりかじりで泣きながら夜中までかかってやっていましたよ。)ま、パソコンがあれば大抵エクセルくらいはついているでしょうから、これを利用しない手はありません。
そのエクセルにはVBAでプログラムを作成して自動化するツールが付いているのでこれを利用していきます。
そんなわけで少しずつ前に進めていきますので時々でもお付き合いいただきたいと思います。
献立表にレシピ情報を取り込む
週間献立表の準備
■下図のように作ってみました。あまりデザイン性のない極一般的にありふれた形式ですが、大体必要な項目は網羅されているかなと思います。
■デザイン性は後からどうにでも変えられるので、あまり問題はないかと思いますが、問題があるとすれば食事のカテゴリー分けかもしれません。この辺は慎重に事業所で扱う形式に設計する必要があるかもしれません。が、とりあえずこの表を使うことにします。
レシピの情報を献立表に読み込む
■この献立表にレシピから料理名を読み込んでいく仕組みを考えてみます。
■シチュエーションの最後で紹介しているレシピ作成のファイルをダウンロードしたら、早速テスト用に幾つかレシピを作成してみましょう。
データ収集
■献立にレシピデータを取り込む方法を考えておきます
1、献立表の特定のセルをダブルクリックします
2,フォームを開いて、作成済みのレシピの一覧を表示する(どれかを選択するとそのレシピのイメージ画像が表示できる機能を付加したい)
3,レシピの一覧から適宜のレシピを選択(チェックを入れる)すると、そのレシピ名が1のセルに転記されると同時に献立表の印刷されない領域に、そのレシピ番号を記録する(レシピ食材の栄養価を含む詳細情報を取り出す手がかりになる)
4レシピの詳細情報でコスト計算もできるようにしたいが、そこはまたの機会にします。今回はこのくらいで次回からは具体的なプログラムに取り組みます。
■第一回目はここまでにします。次回二回目はレシピを取り込む処理をやってみます
ダウンロード
■とりあえず今回のテーマで作成した献立表をアップしておきますので作るの面倒な時は下記のカードからダウンロードしてください
週間献立表
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